2023年12月定例会が、2023年11月30日に開会しました。
上程された主な議案をご紹介します。
補正予算案の主なもの
- 犯罪被害者等見舞金
犯罪に遭われた遺族や、重症病・精神疾患を負った被害者に対し、見舞金を給付する制度を創設します。 - 新保健所整備事業
現在愛知県から借りている「一宮市保健所」の建物の貸与期限は「令和8年3月末まで」。その後に利用する「新保健所」の建設事業を行っています。
このたび設計が概ね完了したので、建築に掛かる予算を、複数年度の継続費として設定します。 - 流域貯留施設築造事業(追加分)
現在「多加木公園」「大平島公園」で実施中の、グラウンド直下に雨水を貯める施設を建設しています。
「多加木公園」の事業用地に「産業廃棄物」が埋められていたことが発覚したため、この処分費などを含む追加工事予算を計上しています。
なお工事完了は「大平島公園」は令和6年度末まで、「多加木公園」は令和7年度にずれ込む見込みです。 - 下水道事業会計へのエネルギー価格高騰支援
かなり厳しい下水道事業会計に、エネルギー価格の上昇が追い打ちをかけています。この負担を軽減するため、一般会計から支援として繰り出し予算を計上しています。 - 医療過誤による損害賠償金
子宮筋腫の遺残を見落とし、再手術が必要となった事例に対し、和解が成立することとなったため、その予算を計上しています。
議案の主なもの
- 国民健康保険税条例の一部改正
子育て支援のため、産前産後期間の被保険者に対して、国民健康保険税の一部を減額します - 学校給食共同調理場設置条例の一部改正
建設中の「一宮市東浅井給食センター」を、共同調理場に加えます。 - 上下水道事業給水条例の一部改正
水道料金等審議会の答申に基づき、上下水道料金改定を実施します。 - 給与・期末手当等に関する条例の一部改正
国会議員に掛かる期末手当の取り扱いや、国の人事院勧告、昨今の社会情勢の変化などを受け、特別職の期末手当や、一般職の給与、期末手当などを改定します。
追加予定の議案など
市議会定例会が開会したあとに、国会で成立した予算案や法改正などを受けて、予算案や議案の追加上程が予定されています。
明確になり次第、追記していきます。
(2023.12.28追加)
追加された議案や予算からご紹介いたします。
- 一宮市手数料条例の一部改正
全国で「戸籍のオンライン化」を進めており、本籍地以外の自治体窓口でも戸籍謄本等が発行可能となる制度が令和6年3月1日より始まります。これに先駆け、戸籍謄本などを取得する際に必要となる手数料を、条例に追加します。
これにより、パスポートの取得や婚姻などに必要な戸籍謄本などを、本籍地へ返信用封筒を同封して請求する必要がなくなるなど、利便性が向上します。 - 物価高騰対応重点支援給付金
11月2日に閣議決定された「デフレ完全脱却のための総合経済対策」に基づき、「住民税非課税世帯」の「世帯主」に対し、1世帯当たり7万円が支給されることになったため、急遽追加されました。実際の支給は令和6年1月からを予定しています。
なお今回は、令和5年6月に実施した3万円給付のときの対象者のうち「住民税が課税されている方に扶養されている方」は対象外となります。令和6年夏に「住民税が課税されている方」への定額減税が予定されているためとしています。
その他 福祉健康委員会で報告を受けました
- 住民票の電話予約受付の終了
マイナカードによるコンビニマルチコピー端末での交付が普及し、令和5年度も1週間に1件あるかないかの頻度のため、令和6年3月末で廃止となります。 - 時間外窓口と休日窓口の見直し
毎週木曜日、本庁舎(~20時)と尾西・木曽川庁舎(~19時)で延長窓口を実施していますが、前項同様コンビニでの交付が普及した影響もあり、平成30年度と比較しても4割以上減っています。
木曜日の時間外窓口については、令和6年3月末で廃止することとなりました。
なお、本庁舎第4日曜の午前に開設している「休日窓口」は継続するとともに、令和6年度より新たに「印鑑登録業務」を追加することになります。 - 公立保育園の民間移管対象園の選定
施設老朽化対策にともなう、公立保育園の民間移管を進めています。現在の令和6年3月に移管する「黒田西保育園」に続き、令和9年春に移管を予定する保育園として「光明寺保育園」「里小牧保育園」を選定した旨報告をうけました。事業者は未定です。
施設の建て替えなどを行う場合、公立保育園は全額市が負担する必要がありますが、私立保育園は「国・県・市・事業者」がそれぞれ4分の1を負担する(=市の負担が4分の1になる)ことになります。保育の質を落とさないように管理を行いながら、改築が必要でニーズが高い保育園を中心に、引き続き検討していくとのことです。