令和6年 新年に寄せて

つれづれ

 令和6年の新年を迎えました。今年もどうぞよろしくお願いします。
 写真は、4年ぶりに開催された「中野一宮市長との賀詞交歓会」での一枚です。

 私事で恐縮です。まもなく令和5年も暮れる大晦日、私が小さいころから大変お世話になったご近所にお住いの方が、静かに旅立っていきました。そんなことから新たなる年の幕開けも、どことなく寂しさを感じるようなものではありました。
 そんな中の午後4時過ぎ。私やご来訪頂いた方のスマートフォンが一斉に、おおきなサイレンを鳴らし始めました。最大震度7、令和6年能登半島地震です。その後の大津波警報の発表もあり、残っていた新年の祝賀ムードも一気に飛んだ、一年の幕開けでした。

 幸い一宮市では、ここ数年大きな地震は起きていません。
 少し待ってください、私が小学生のころから「東海地震はいつ来ても不思議ではない」「発災確率は今後の30年で7割を超える」なんて言われていました。サービスエリアに設置された「警戒宣言が出たときは高速道路は通行止めになります」の看板も、かなり色褪せさを感じています。
 「東海地震」は「南海トラフ巨大地震」と名前を変え、かなり大きくなることと推測されます。いつになるかわからないままその時にむけ、エネルギーは確実に蓄えられています。

 能登半島地震では、その被害の大きさもさるものながら、交通網の寸断による支援物資の供給遅れが露呈しています。国は防災の指針として「最低3日、理想1週間ぶんの備蓄」を呼び掛けています。一宮市でも支援物資のストックはありますが、例えば賞味期限の管理が必要な食糧を各避難所で保管するには不都合があり、市内数か所で纏めて保管されています。この支援物資が届くにもタイムラグがあるため、改めて防災備蓄を見直さねば、と思い返す次第です。

 新年早々、気分を引き締める想いとなりました。災害に遭われた皆様方へのお見舞い・お悔みを申し上げますとともに、この一年が皆さまにとって、よき年となることを心からご祈念申し上げます。

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